WSについて(内容編)その2


こんにちは、成井豊です。
「成井硝子店/2021夏のワークショップ」
について、3回目の説明です。

今回は、演技の経験があまりない、
あるいは全くない人に向けて書きます。



このワークショップは、
演技経験が全くない人でも参加できます。

むしろそういう人にこそ、頭で考えただけの
表面的な演技を身に付ける前に、
感情解放を成し遂げて、
自由な自分を獲得してほしいです。

しかし、いざ演技をしてみると、
意外と簡単ではないことがわかります。
演出家や共演者から、
以下のように言われるのです。

  • 声が小さい。
  • セリフの言い方は自然だが、演技が小さい。
  • 気持ちが伝わってこない。
  • 役のキャラクターがよくわからない。個性が感じられない。
  • 自然だが、おもしろくない。

演技の経験の全くない人は、大抵の場合、
演劇をあまり見ていません。

しかし映画やTVドラマは見ているので、
演技とはそういうものだと思っています。

だから、演劇のワークショップでも、
そういう演技をしようとします。

映画やテレビで見た「映像演技」です。




「映像演技」は、自然さが優先されます。

周りは現実の景色だし、
カメラもすぐ近くまで寄ってくるので、
少しでもオーバーな演技をすると、
わざとらしく見えてしまうからです。

しかし、演劇は数百人の
お客さんの前で上演します。
一番後ろの席のお客さんとの距離は、
数十メートルあります。

当然、演技を拡大しなければ、
声も気持ちも届きません。

つまり、演劇の演技は、

「映像演技」とは全く違うものなのです。




演技の拡大には、技術が必要です。

だから演劇の俳優は、
ジョギング・ストレッチ・筋トレで
体を鍛え、発声練習で声を鍛えるのです。

また演技する時は、テンションを上げて、
心で感じる感情量を増大させて、
全身でセリフをしゃべります。

そして、相手役に自分のセリフをかけ、
相手役のセリフを受けます。

そうしなければ、「アップ」がなく、
常に「引き」で見ているお客さんには、
会話しているように見えません。

ただし、演技を拡大すると、オーバーに見えたり、わざとらしく見えたりする可能性があります。

それに気を付けて、
あくまでも自然に見えるようにする。

これが、舞台演技です。




今回のワークショップでは、
感情解放と同時に、
舞台演技の基本の「かける」「受ける」
も学んでいただきます。

演技の経験の全くない人にこそ
参加してほしいと思っています。

皆さんの参加をお待ちしています。



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